私立小運動会のドレスコード

暑さが少し緩んだかなー、と思ったのでこの季節にしか着られないモックネックのやや厚手の五分袖カットソーを着ました。パンツは、Plageのベイカーパンツです。

ブルーのモックネックカットソーとPlageのベイカーパンツ

◆トップス/ PLST モックネックカットソー(2017年)
◆パンツ/ Plage ハイウエストベイカーパンツ 32
◆靴/ neue diffusion → この日と同じ
カトリックの女子校の運動会 親は何を着たらいいのか。
先週の日曜日は、あちこちの学校で運動会があったのか、おしゃれなママさんたちの運動会コーディネートがウェブ上にあふれていますねー。みんなかわいくてハツラツとしていて、子どもと一緒の時間を楽しむことが上手で素敵だなー。私があと25歳くらい若かったら、何を着ただろう。白いラインの入ったスポーツブランドのジャージで本気モードかな、ロンTにゆるっとしたデニムかな、などと考えてみたり。25歳若かったらという設定自体が相当無理がありますが(笑)
思い出すのは、娘の小学校1年生のときの運動会です。娘は小学校からカトリックの女子校に通っていまして、運動会を前に新米保護者のわたくしは困ってしまったわけです。なにしろこの学校、制服から帽子、靴に始まり、筆箱やノートに至るまで学校指定。
さて、一体親は何を着ていけばよいのか。小学校受験の直前まで海外在住で日本の運動会事情に疎く、今みたいにネット検索でいくらでもコーデが出てくる時代でもありませんでした。
それで、なーんとなく渡航前の赤ちゃん時代に在籍していた保育園の運動会をイメージし、デニムにTシャツでいっかー、と思っていました。
当時は今とは時代が違って、私立小学校に通わせる家庭の母親はほとんどが専業主婦でした。両親とも企業にフルタイム勤務(私は独立前でまだ会社勤めでした)なんていう家庭はクラスでウチだけ。ランチ会には参加できず(何回か断ったら、声もかからなくなった)自分でもなんとなく浮いているような気がしていたので、せめて服装くらいみなさまと同じようにしておきたいという思いも、一方ではありまして。
で、心の奥底では「なんでもいいや」と思っていたものの、保護者会でのお母様方のきちんとした服装から、少々不安になり、娘が仲良くしているお友達のお母様に恐る恐る電話をかけたのです。そのお友達は「下から」(附属幼稚園出身)だったので、事情を知るにはベストでした。
で、そのお母様がキッパリと言い放ったことには、「白いポロシャツに膝が隠れる長さの紺か黒のキュロットスカート」ですと!!
読んでくださっている方のなかには、キュロットスカートを知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。 スカートに見えるけど実はパンツになっている、ガウチョパンツの短いのみたいなヤツですよ~。なんでも、衿の付いていないTシャツは論外。そして「Gパンは学校に履いていくものではないでしょう」と。いやー、聞いて良かった。ええ、もちろん私は翌日、紺色のキュロットスカートを買いに走りましたとも。

で、運動会当日はというと、実際はポロシャツ+キュロットスカート一色ではなかったものの、まあみなさん、それに準じた落ちついた服装でした。
すごいな、と思ったのは、日頃はさぞ愛用しているであろう日傘や大きなつばのついた帽子で、観戦中周囲に迷惑をかける方が皆無だったこと。スポーツ観戦や屋外のライブ会場にはたいていいますよね、こういう方。そのきちんと統制のとれた状況と、学校では親は黒子に徹するという雰囲気に感動すら覚えたのでした。
しかし、不思議ですよね。規定があるわけでもなく、そういうお達しがあるわけでもなく、ただ連綿と「そうするものよ」が続いていくという学校文化。
とはいっても、時代の流れのなかで風化していくのもまた事実。娘の小学校時代は、まさにその潮目の変わる時期だったようで、高学年になるころには、低学年のお母様には相当自由な服装をされる方もチラホラ。高学年の「下から」のお母様方が眉をひそめてらした。わたくしはと言いますと、数年でもうどーでもよくなってしまって、キュロットスカートは3年生の運動会では履かなかったように記憶しています。
一方息子は、中学受験で校則というもののほとんどない超自由な男子校に進みました。生徒が完全に自主運営するこの学校の運動会がムチャクチャおもしろくて、親にとっても毎年のお楽しみイベントの一つ。ビール片手に観戦している親御さんもいらして、あの学校は居心地よかったなー。ここで出会ったお母様方とは、高校卒業から10年近くがたった今もおつきあいさせていただいています。
でも、今振り返ると、ドレスコードに合わせて窮屈な思いをしながら参加した娘の学校の行事も、あれはあれでいい思い出に思えてくるのです。
「バザーのお手伝い」と称して、クソ忙しいのに駆り出され、袋物やら縫いぐるみやらをチクチク縫い上げるという、不器用なわたくしにとっては苦行以外のなんでもなかった集いでさえ懐かしく思えてきちゃうのだからホント不思議。
もう2度と体験できないからなのでしょう、記憶のなかではどれもこれもみんな宝物みたいに輝いています。年齢を重ねるにつれて、どんどん浄化され美しくなっていく思い出たち。年を取るって案外いいことなのかもしれませんね。
あらら、年寄りなもので、思い出話をはじめたら、やたら長文になってしまいました。おつきあいいただきありがとうございます。
神パンツ!と崇めていたけれど
それでは、本日のコーデに戻ります。 Plageのこのパンツ、しっかりした生地で光沢があり、ウエストも腰回りもジャストなサイズ感。大の大のお気に入りで、このパンツを購入して以来、ワーク系の白パンツについてはユニクロの白いシガレットジーンズ以外はまったく買う気がうせてしまいました。本当に気に入ったものを持つとこういう境地になるのか、つまり中途半端なものを安いからという理由でいろいろ買いたくなるのは、「この1着」にまだ出会っていない証拠なのね、と深く納得したという経緯までもつパンツなのです。
ところが、先日の記事でも書いたように、ハイウエストパンツが私には似合わないことに気づいてしまったのですよ。
それで、ハイウエストパンツはこれまでトップスをコンパクトにまとめてウエストインすることがほとんどだったのですが、本日は短めトップスをアウトしてみました。
ハイウエストベイカーウエストイン
ハイウエストベイカーウエストアウト
後ろ姿をアップするのは自重しますが、このパンツ、ウエストがきゅーっと細くて、おしりのあたりにゆとりがあるため、後ろ姿のかっこ悪さは多少軽減される気がします。なので短めトップスをアウトして、半分くらいおしりを隠せば、なんとか着こなせるかもしれません。
それにしても、好きなものがどんどん似合わなくなっていくって、きついですねー。
お読みいただきありがとうございます。
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