60年近く生きているわたくしですが、ティーンエージャーのころから変わらずに好きな服があります。そのひとつがこれ。生地をたっぷりつかったデニムのロングスカート。
下は日差しが強かった昨日の写真なのですが、夏みたいですね。
いくつになっても好きなものは変わらない
いったい何代目になるのか、現在、何着持っているのかさえわからないデニムスカートのなかで、目下クローゼットの一軍をはっているのがこのMonameのスカート。
生地をたっぷりつかったマキシスカートが、ゆらゆら揺れる感じが好きです。体をスカートの中に泳がせるみたいな。これにブルーのシルクカシミヤのツインニットを合わせて、足元はコンバースのオールスター。わたくしがいっちばん落ちつくのがこんなスタイル。
たぶん70になっても80になっても、こんな服装をしているんだろうなあ、と書いてみてからちょっとびっくり。80歳なんてはるかかなただと思っていたけれど、実はすぐそこじゃないですか。
加速し続けるのが人生ならば
人生ってどんどん加速していきますね。経験値があがればあがるほど先々のことが予測できちゃうわけで、そうなると転がるように加速しちゃう。
子どもが小学生のとき、夏の入り口に立ったわが子が、夏の終わりを見通せないでいること、夏休みの終わりの自分を想像できないでいることに、感動した覚えがあります。ああ、私もそうだった、成長するって取り返しがつかないことなんだわ、って。
で、この子がですね。1年生のときだったか、入学前だったか、「せいめいのれきし」というバージニア・リー・バートンの名著絵本をパタッと閉じて、わたくしをまじまじと見つめ、こんなことを聞いてきやがったのでした。
「ねえママ、僕はどこから来て、どこへ行くの?」
まいったなあ。たじろぎますよねー。こういう本質的なことを問われてしまうと。
で、わたしはとっさに
「そんなことは、ママにだってわからない。ママも自分がどこへ行くのかわからないのよ」
と、答えたのでした。あああ、子ども相手に本音炸裂。当時は悩みの渦中にありまして。若かったなあ、わたし。
なんでこんな昔のことをクリアに覚えているかというと、当時わたしはある雑誌(とっくに休刊)に子育てエッセーを連載していて、そこにこの話をモチーフにした一編を書いたからです。
編集部に若いママさん読者から共感のお手紙をいただき、うれしかったことを思い出します。SNSがない頃、誰かに思いを伝えることにエネルギーが必要だった時代のお話でした。
今、息子に同じことを聞かれたら(聞くわけないですが)、わたしはいったい何とこたえるのかなあ。
コンバースについて、お問い合わせいただきました。ご推察のとおり、ちびっ子の私がペタンコスニーカーを履きこなすために、いろいろと小細工をしております。これは日を改めて書かせていただきますね。
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